ノジマのリサイクルは料金が高い？費用と安く抑えるコツを解説

「ノジマのリサイクルは料金が高いのでは？」と、家電の買い替えや処分を前に不安に感じていませんか。

テレビリサイクルをはじめとする家電リサイクルを進めるにあたり、新しい製品を購入する際の下取りキャンペーンや、煩雑に思える家電リサイクルの引き取り手続きについて、具体的な費用が気になりますよね。

また、テレビの引き取りと持ち込みで料金にどのような違いが生まれるのか、あるいは近所の下取り店舗はどこにあるのか、知りたいことは多いはずです。

この記事では、そんな疑問を解消するため、ノジマにおけるリサイクル料金の仕組みから、便利な小型家電回収ボックスの活用法、お得な下取りキャンペーンのテレビ対象機種まで、網羅的に詳しく解説していきます。

ノジマのリサイクルは料金が高いと感じる理由

家電リサイクル法の料金内訳とは

ノジマでのリサイクル料金を理解する上で、まず把握しておきたいのが「家電リサイクル法」です。この法律は、特定の家電製品（エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機）の廃棄物を減らし、資源を有効活用することを目的としています。消費者は、これらの対象製品を処分する際に、リサイクルにかかる費用を負担する義務があります。

この費用は、大きく分けて2つの要素で構成されています。

つまり、あなたが支払う総額は「リサイクル料金 ＋ 収集運搬料金」となります。ノジマでは、これらの料金を明確に提示していますが、収集運搬料金の設定によっては、総額が他の選択肢（他の家電量販店や不用品回収業者など）より高くなるケースも考えられるのです。

家電リサイクルの引き取りを依頼する場合

ノジマで家電リサイクルの引き取りを依頼する方法は、主に2つのパターンに分かれます。それぞれの状況で手続きや費用が異なるため、ご自身の状況に合わせて確認することが重要です。

1. 新しい商品の購入と同時に引き取りを依頼する

最も一般的なケースが、新しい家電をノジマで購入し、その配送・設置時に古い製品を引き取ってもらう方法です。この場合、新しい商品の購入手続きと合わせてリサイクルの申し込みを行います。商品配送時にスタッフが古い家電を回収してくれるため、手間が少なく最もスムーズな方法と言えるでしょう。

このとき支払う料金は、前述の通り「リサイクル料金 ＋ 収集運搬料金」です。収集運搬料金は、新しい商品の配送と同時に行われるため、比較的安価に設定されていることが多いです。

2. 処分のみを依頼する（買い替えなし）

新しい商品を購入せず、処分したい家電の引き取りのみを依頼することも可能です。例えば、引っ越しで不要になった冷蔵庫や、故障して使わなくなった洗濯機などが対象となります。

費用を抑えたい場合は、処分したい家電を自分でノジマの店舗まで持ち込む方法があります。店舗持ち込みであれば、この出張配送料金はかかりません。ただし、大型で重量のある家電を自力で運搬するのは大きな労力がかかるため、安全性も考慮して慎重に判断する必要があります。

テレビリサイクルで発生する具体的な費用

テレビは家電リサイクル法の対象品目であり、処分する際には適切な手続きと費用の支払いが必要です。ノジマでテレビリサイクルを行う場合にかかる費用について、具体的な料金体系を見ていきましょう。

費用は、主に「テレビのメーカー」と「画面サイズ」によって決まるリサイクル料金と、ノジマが設定する「収集運搬料金」の合計で算出されます。

リサイクル料金の例

リサイクル料金は、テレビのメーカーや種類（ブラウン管式、液晶・プラズマ式）によってグループ分けされています。以下は、RKCが公表している主要メーカーの一般的な料金例です。

収集運搬料金

ノジマの収集運搬料金は、一律で3,300円（税込）に設定されていることが多いようです。（※2023年時点の情報。最新の料金は必ず店舗にご確認ください）

したがって、例えば16V型以上の液晶テレビをノジマで引き取ってもらう場合の総額は、

2,970円（リサイクル料金） + 3,300円（収集運搬料金） = 6,270円（税込）

となります。この収集運搬料金3,300円を他店と比較した際に、「高い」と感じるかどうかが一つの判断基準になるでしょう。

テレビの引き取りと持ち込みでの料金差

テレビの処分費用を少しでも抑えたい場合、「引き取り」と「持ち込み」の違いを理解しておくことが非常に重要です。この選択によって、最終的に支払う金額が大きく変わることがあります。

ノジマでテレビを処分する際の2つの方法と、それぞれの料金体系を比較してみましょう。

注意すべき「収集運搬料金」の考え方

ここで一つ、大きな注意点があります。ノジマの場合、店舗に自分でテレビを持ち込んだとしても、収集運搬料金（3,300円）は基本的に発生します。

つまり、ノジマを利用する場合、引き取りと持ち込みの料金差は、「買い替えなしの処分」で発生する「出張配送料金（4,400円～）」の有無ということになります。買い替えと同時に引き取ってもらう場合は、自宅引き取りでも店舗持ち込みでも、支払う総額は変わらないケースが多いです。

小型家電回収ボックスの利用方法

テレビや冷蔵庫といった大型の家電リサイクル対象品目とは別に、デジタルカメラ、携帯電話、ゲーム機、ドライヤーといった小型の家電製品の処分に困ることもあるでしょう。そうした場合に非常に便利なのが、ノジマの一部の店舗に設置されている「小型家電回収ボックス」です。

小型家電回収ボックスとは？

これは、使用済みの小型家電を無料で回収するための専用ボックスです。「小型家電リサイクル法」に基づき、希少な金属資源などをリサイクルする目的で設置されています。

メリット
最大のメリットは、費用が一切かからない点です。予約や手続きも不要で、買い物のついでにボックスへ投函するだけで手軽に処分が完了します。環境保全に貢献できるという点も魅力です。

利用方法

1. 対象品目か確認する：回収ボックスには投函口（多くは30cm × 15cm程度）があり、そこに入るサイズの小型家電が対象です。
2. 個人情報を消去する：携帯電話やパソコン、デジタルカメラなど、個人情報が含まれる製品は、必ず事前にデータを完全に消去してください。データの消去は自己責任となります。
3. 電池やバッテリーを抜く：発火の危険性を避けるため、乾電池や充電式のバッテリーは必ず本体から取り外してから投函します。取り外したバッテリーは、ノジマの電池回収サービスなどを利用して別途処分してください。
4. 店舗の回収ボックスに投函する：お近くのノジマ店舗に回収ボックスが設置されているかを確認し、営業時間内に投函します。

どの店舗に回収ボックスが設置されているかは、ノジマの公式サイトや各店舗へ直接問い合わせて確認するのが確実です。

ノジマのリサイクルは料金が高い場合の対処法

お得な下取りキャンペーンを利用する方法

「ノジマのリサイクルは料金が高い」と感じるなら、ぜひ注目したいのが「下取りキャンペーン」です。特にノジマが導入している「下取りチェッカー」というサービスを利用すると、リサイクル料金や収集運搬料金を支払うどころか、逆にお金を受け取れる可能性があります。

下取りチェッカーとは？

下取りチェッカーは、LINEやウェブサイトを使って、自宅にいながら簡単に家電の下取り価格を査定できるサービスです。最大の魅力は、まだ使える家電を「リユース品」として買い取ってくれる点にあります。

利用の流れ

1. 査定依頼：LINEの「下取りチェッカー」公式アカウントを友だち追加するか、公式サイトから査定を申し込みます。製品の型番や状態などを入力するだけで、すぐに下取り価格が分かります。
2. 下取り証明書の受領：査定価格に納得したら、下取り証明書が発行されます。
3. 店舗で手続き：ノジマの店舗で新しい商品を購入する際に、下取り証明書を提示します。
4. 製品の引き渡し：新しい商品の配送時に、下取り対象の古い製品を配送員に引き渡します。後日、査定金額が指定の口座に振り込まれます。

まだ十分に使える家電や、製造から年数が経っていない比較的新しいモデルを処分する際には、まず下取りチェッカーで価値を確認してみることを強くおすすめします。

下取りキャンペーンのテレビ対象機種

下取りキャンペーン、特に「下取りチェッカー」を利用してテレビをお得に処分したい場合、どのような機種が対象になるのか気になりますよね。全てのテレビが下取り対象になるわけではなく、いくつかの条件があります。

下取りの主な条件

下取りの可否や価格を左右する最も重要な要素は、「製造年式」と「正常に動作するか」という点です。

• 製造年式：一般的に、製造から5年～7年以内のものが主な査定対象となります。新しければ新しいほど、高値がつく傾向にあります。10年以上経過した古いモデルは、下取り価格がつかない場合がほとんどです。
• 動作状態：電源が入り、正常に映ること、音声が出ることなどが基本的な条件です。画面にヒビ割れや目立つ傷、ドット抜けが多い場合や、リモコンなどの主要な付属品が欠品している場合は、査定額が下がったり、下取り不可となったりする可能性があります。
• メーカー・モデル：国内外の主要メーカーの製品が対象となりますが、人気のあるメーカーや大画面の4Kモデルなどは、高価買取が期待できます。

もし下取り価格がつかなかった場合でも、がっかりする必要はありません。その場合は、通常の家電リサイクル手続きに切り替えて処分を進めることになります。まずは査定、というステップを踏むことが、賢い買い替えの第一歩です。

下取り店舗での手続きと注意点

「下取りチェッカー」で無事に査定額が出たら、次はノジマの店舗で手続きを進めることになります。スムーズに下取りを完了させるため、手続きの流れといくつかの注意点を押さえておきましょう。

下取り手続きの流れ

1. 下取り証明書の準備：下取りチェッカーで発行された「下取り証明書」を、スマートフォンの画面に表示できるように準備するか、印刷しておきます。
2. ノジマ店舗へ来店：お近くのノジマ店舗へ行き、新しい家電を選びます。
3. 購入時に証明書を提示：購入手続きの際に、店員さんに「下取りチェッカーを利用したい」と伝え、下取り証明書を提示します。これにより、古い家電の引き渡し方法などが決まります。
4. 新旧製品の入れ替え：新しい商品が自宅に配送される際、配送スタッフが同時に古い下取り品を回収してくれます。この際、リサイクル料金や収集運搬料金を請求されることはありません。
5. 入金を待つ：製品の回収後、最終的な状態確認が行われ、問題がなければ後日、査定時に提示された金額が指定の銀行口座に振り込まれます。

これらの点を押さえておけば、店舗での手続きもスムーズに進み、お得に新しい家電へ買い替えることができます。

購入なしで処分のみ依頼する場合

新しい家電の購入予定はなく、単に古い製品の処分だけをノジマに依頼したい、というケースもあるでしょう。この場合の手続きと費用は、買い替え時とは大きく異なるため、特に注意が必要です。

結論から言うと、購入なしで処分のみを依頼する方法は、最も費用が高くなる傾向にあります。

費用の内訳

処分のみを依頼する場合、支払う費用は主に以下の3つの合計となります。

1. リサイクル料金：法律で定められた、メーカーごとの料金。これはどの方法でも必須です。
2. 収集運搬料金：ノジマが店舗から指定引取場所へ運ぶための料金。
3. 出張配送料金：スタッフが自宅まで回収に来るための出張費用。これが追加されるため割高になります。

費用を抑えるための選択肢

もし購入なしで処分費用を抑えたいのであれば、以下の方法が考えられます。

• 自分で店舗に持ち込む：出張配送料金（4,400円～）を節約できます。ただし、リサイクル料金と収集運搬料金はかかります。
• 自分で指定引取場所に持ち込む：ノジマを介さず、自分で直接、自治体が指定する引取場所へ持ち込む方法です。この場合、ノジマに支払う収集運搬料金は不要になります。郵便局でリサイクル券を購入し、自分で運搬する手間はかかりますが、費用は最も安く済みます。

収集運搬料金を節約するコツ

リサイクル料金は法律で定められているため節約できませんが、「収集運搬料金」は工夫次第で節約できる可能性があります。ノジマのリサイクル費用を少しでも安くしたい場合に有効なコツをいくつか紹介します。

1. 自分で指定引取場所へ持ち込む

最も効果的な節約方法は、ノジマなどの小売店を介さずに、自分で「指定引取場所」へ直接持ち込むことです。この方法なら、小売店が設定する収集運搬料金（ノジマの場合は3,300円など）が一切かからず、支払うのはリサイクル料金のみとなります。

手順

1. 処分したい家電のメーカー名とサイズを確認します。
2. 郵便局で家電リサイクル券を購入し、必要事項を記入してリサイクル料金を支払います。
3. お住まいの自治体のウェブサイトなどで、最寄りの「指定引取場所」の所在地と営業日を確認します。
4. 家電リサイクル券を貼付した家電を、自分で指定引取場所まで運びます。

2. 他の家電量販店や業者と比較する

収集運搬料金は小売店によって異なります。ノジマの料金が高いと感じる場合は、他の家電量販店や、地域で活動している不用品回収業者の料金を調べて比較検討するのも一つの手です。

特に不用品回収業者は、複数の不用品をまとめて回収してくれる場合や、状態の良いものであれば買い取ってくれる場合もあります。ただし、中には無許可で営業している悪質な業者も存在するため、市区町村の許可を得ているかなどを必ず確認し、慎重に選ぶ必要があります。

総括：ノジマのリサイクルは料金が高いと感じたら

この記事では、ノジマのリサイクル料金の仕組みから、高いと感じる理由、そして費用を安く抑えるための具体的な方法まで詳しく解説してきました。最後に、記事全体の要点をまとめます。

• ノジマのリサイクル料金は「リサイクル料金」と「収集運搬料金」で構成される
• リサイクル料金は法律で定められ、どの店舗でもほぼ同額
• 収集運搬料金はノジマが独自に設定しており、料金が高いと感じる要因の一つ
• 買い替えなしで自宅への引き取りのみを依頼すると、別途出張費がかかり割高になる
• 店舗へ自分で持ち込んでも、店舗から指定引取場所への収集運搬料金は発生する
• 費用を抑えるには「下取りチェッカー」の利用が最も効果的
• 下取り対象になればリサイクル料金と収集運搬料金が不要になり、逆にお金がもらえることも
• 下取り対象は主に製造から5年～7年以内の正常に動作する製品
• 下取り対象外の場合は、自分で指定引取場所へ持ち込むと収集運搬料金を節約できる
• 指定引取場所への持ち込みは、郵便局でリサイクル券の購入が必要
• 小型家電はノジマ店舗の「小型家電回収ボックス」で無料で処分できる
• 回収ボックス利用時は個人情報の消去と電池の取り外しを徹底する
• 他の家電量販店や正規の不用品回収業者と料金を比較検討するのも有効な手段
• 料金やサービス内容は変更される可能性があるため、必ず事前に公式サイトや店舗で確認する
• 自分の状況に合わせて「買い替え時の引き取り」「下取り」「自己搬入」など最適な方法を選ぶことが重要